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株とは?どんなものなのか?

 株とは、会社の所有権を証明する書面のことです。現在、上場株式(取引市場で誰でも自由に取引できる会社の株)は電子化され、コンピューター上で管理されていますので、書面ではなくなっています。しかし、イメージとしては、「この書面を持っているひとは、会社の持ち主である」というお墨付きのついた紙と考えていただいて結構です。

 また、株式投資とは、この権利証書を売り買いする行為のことです。
 
 会社は、法的には人とみなされています。しかし、これは、行政が会社の収益に税金をかけるための方便にすぎません。実際は、会社はおカネを稼ぐための機械(システム)に過ぎません。ただのモノです。モノなのですから、持ち主が当然、いることになります。株は、それを持っている人が会社の持ち主であることを証明しているのです。

 また、会社はおカネを稼ぐためのシステムですから、それ自体に価値があります。ですから、持ち主であることを証明する株は、それ自体、価値があることになります。この価値とは、愛情とか、友情といった、おカネに換算できない価値ではなく、おカネに換算できる価値、つまり、経済的価値のことです。
 
 しかし、ここで問題が起こります。株の値段は、スーパーの商品のように定価が付けられるものではないということです。株の値段は、株式投資を行う人々全員が"この程度の値段ならば売っても(あるいは買っても)よい"と判断したところで決まります。ですから、毎日、値段は変化します。

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 つまり、株式投資は、株式投資を行う人々全員がその日その日によって決める値段の変化で利益を出す行為といえます。例えば、ある日、100円で買った株が翌日、120円になったとします。そこで、株式を120円で売ったとします。100円で買った株を120円で売ったのですから、差引20円の利益が出たわけです。これが、株式投資なのです。

 株式投資は、株の売り買いで利益を出すだけではありません。株を持つことによって、会社の持ち主になるのですから、会社がより多くの収益を出せるように「こうしたらいい」という提案もできます。株式投資によって、会社の経営にも参画できるのです。

株式投資を始める前に

株式投資を始める前にどうしても知っておかなければならない基本が2つあります。第一は、「自己責任」です。

前項の「株とは?」でも少し触れましたが、株には経済的な価値がありますが、定価はありません。株を買いたい人、売りたい人同士が、取引市場(しじょう)という、株式を売買する市場(いちば)で毎日、価格交渉をしながら値段を決めます。ですから、昨日、100円で買った株が翌日、80円に下がってしまうことも当然、起こります。このときに株を売ったら、20円の損です。
 
スーパーならば、80円のモノを100円払って買った場合には、「20円返せ」と文句を言えます。しかし、株式投資では、損をしても誰にも決して文句は言えません。何度も言いますように、株式投資は、株を売り買いする人々全員が市場で値段を決めていく行為だからです。ですから、前日に100円で買ったのも、翌日80円で売ったのも、株式投資の参加者である投資家が自分で決めた値段とみなされるのです。

もちろん、株式投資の参加者のなかには、詐欺的な行為で価格を決めさせる人々もいます。そんな人に騙されて株の売買を行い、損をしてしまった場合、当然、詐欺的行為をした人を裁判などに訴えることができます。

しかし、その場合でも、詐欺によって損をしたことを証明するのは、被害に遭ったと訴えた側になります。訴えられた側が「自分は詐欺などしていない」と証明する必要はありません。

こういった面からも、株式投資は、「自分で投資を判断し、利益ばかりでなく、損失も自分がすべて被る」ということが大前提になります。

株式投資を始める前にどうしても知っておかなければならない基本の2つ目は、「株は売って利益が確定する」ということです。当たり前と思われるかもしれませんが、金融関係で仕事をしている人でさえ、この当たり前のことを忘れてしまっていることが少なくありません。

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株式投資を始める前にどうしても知っておかなければならない基本の2つ目は「株は売って利益が確定する」ということです。

株式投資で、100円で買った株が翌日120円にまで上がったとします。しかし、その株を売らないで持ち続けても、20円利益を上げたことになりません。コンビニに行って今日、120円の株を持っているから、120円の品物の代金をその株で支払おうとしても、誰も商品を売ってくれないからです。ですから、株の値上がりによって期待できる20円はあくまで、おカネで手に入れるまでは本当の利益にはなりません(このような期待できる利益のことを「含み益」といいます)。

ですから、株式投資では、株を買うときには、安く買うことにばかり神経を使うのではなく、売る時のことも十分に神経を使って考えておかなければならないのです。場合によっては、買う時以上に売る時のことを考えておく必要があります。

 株式投資で、買う時から売る時のことを考えておく必要があるとは、具体的には、以下のようなケースです。

 売り買いがあまり活発ではない株の投資には注意するということです。

株の価値は、会社というおカネを稼ぐ機械の価値で決まるのが原則です。ですから、より多くのおカネを効率よく稼げる機会(高い収益を上げている会社)の株は価値がある(値段が高くなる)と考えられます。

しかし、そんな会社でも、いろいろな要件で、あまり売り買いが活発に行われていない会社がたくさんあります("いろいろな要件"に関しては、「取引する際の注意点」「株価変動要因」の項目で説明します)。そんな会社の株は、収益の面から「これは安い」と株式投資で買ったとしても、いざという時に売れない可能性が非常に高いのです。その株を買おうといってくる人が少ないからです。売れないのでは、いつまでたっても利益を得ることはできません。

 株式投資では、これを「株式の流動性」と呼びます。株の値段を決めるためには、高い収益を上げているかどうか(これを「ファンダメンタル」といいます)を調べるのは当然のことです。しかし、株のプロでも、流動性に関しては、あまり重要視しない人が少なくありません。

また、株式投資でよく問題になる「仕手株」も流動性を利用した投資手法です。ですから、株式の流動性は、ファンダメンタルと同じくらい、場合によってはそれ以上に株式投資では重要な基本だということを忘れないでください。