現物手数料
信用手数料
PTS取扱
アプリ
外国株式取扱

信用買い残と信用売り残

 個人投資家や海外のヘッジファンドのなかには、株式投資をする際に信用取引を行う人がいます。信用取引には2種類あります。ひとつは、自分が実際に持っている資金以上の金額の株を買う「信用買い」です。もうひとつは、自分が持っていない株を売って利益を出す「信用売り(空売り)」という株式投資です。信用買いと信用売りを併せて信用取引といいます。
 
 信用買いは、証券会社におカネを借りてそれで株式を買うという株式投資になります。自分が持っているおカネを担保にして借金をして投資することで、本当に自分が持っているおカネの約3倍の取引ができます。

 一方、信用売りは、証券会社から株を借りて、それを売るという株式投資です。たとえば、自分が100円である株を売ったとします。この時点で100円のおカネが入ります。しかし、借りた株は、最後は返さなければなりません。ですから、ある時点で株を買い戻す必要がでてきます。このとき、50円で株を買えたとします。売ったときに手に入れた100円から買戻しの時に50円を払ったことになりますので、結果として50円の利益を上げたことになります。

 信用買い残とは、株式投資家が信用買いをしている株数のこと、信用売り残とは、株式投資家が信用売りをしている株数のことをいいます。毎日、公表されていますし、ネット取引の場合、取引画面に表示されますので、簡単に確認できます。

実は、株式投資をする際には、これは非常に重要な数字です。信用取引は、半年以内にその取引を清算する必要があります。ですから、信用買いをしている投資家は、半年以内に買った株を売って取引を清算しなければなりません。信用売りをしている投資家は、半年以内に株を買い戻して株を借りた証券会社に返さなければなりません。そうしますと、信用買いの場合、遅くとも半年後には、信用買い残分の株が売られることになります。また、信用売りの場合、遅くとも半年後には、信用売り残分の株が買われることになります。

つまり、信用買い残が多い株は、半年以内に株価が下がる可能性が高くなります。信用売り残が多い株は、半年以内に株価が上がる可能性が高くなります。投資家は、信用買い残と信用売り残の多さからこれからの株価の動きが読めるのです。信用買い残が多い株は、売り、信用売り残の多い株は、買い、という判断ができるわけです。

また、信用売り残を信用買い残で割った値を貸借倍率といいます。この数値が非常に小さい場合(通常は1より小さい場合)、逆日歩というものが付くことがあります。逆日歩が付きますと、今後、信用売り取引の解消のために株の買戻しがたくさん発生することになります。株価が上昇する大きな要因になります。

なお、「信用買い残や信用売り残が多い」という場合の"多い"の基準ですが、1日の出来高の10倍以上をひとつの基準にしてください。