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立会外分売について


 株式投資では、立会外分売というものがあります。これは、上場株式を市場の立会時間以外の時間に売る制度です。株式の発行会社がある程度まとまった株数を売りたい時に使います。市場が開いている時間帯にいきなり大量の売り注文が出ると、株価が一気に下がってしまう可能性があります。そういったことが起こらないようにと設定された制度です。

制度を使うのは、株式の発行会社です。証券会社に引き受けを頼むところから始まります。注文を受けた証券会社は証券取引所に承認をもらい、売り出す株数や値段を決めます。そのうえで、他の証券会社など取引所の会員に知らせます。取引所の会員は、この情報をもとに売り出される株を購入したい投資家を募ります。そして、分売の当日に、購入を希望した投資家に株を売ります。

立会外分売を使う理由は、株主の数や株の流通量を増やすためです。いわゆる「株の流動性」を高めるために行います。株式の流通量を増やす目的は、①上場の維持②市場の鞍替え③株価の上昇―などがあります。

上場の維持とはどういうことかと申しますと、会社が上場を続けるためには、一定の条件を維持する必要があるということです。そのひとつが株式の流動性です。一定期間、市場での売買が一定額以下の状況が続きますと、最終的には上場廃止になります。「売り買いされない株に上場の資格はない」ということです。ですから、あまり投資家が売り買いしてくれない株の場合、立会外分売をして、売り買いしてもらいやすくするのです。

市場の鞍替えとは、新興市場(マザーズやジャスダック)から東証2部や1部に変えるなど、今いる市場から別の市場に変わることをいいます。この場合も上場維持と同じで、一定の基準をクリアしないと、鞍替えできません。この場合の基準のひとつが株主数です。立会外分売をすることによって、株主数を増やすことができるわけです。

株価を上げたい場合にも立会外分売は行われます。これは、立会外分売によって市場に放出される株数が増え、その結果、株の流動性が上がり、たくさんの投資家が株を売り買いするようになることが期待できるからです。

立会外分売は、多くの投資家に買ってもらえるように市場の価格よりも最大で10%程度値引きして売り出すのが普通です。これをディスカウントといいます。また、一般的には売り出される株数よりも多い購入希望が出ますので、抽選になります。